三菱UFJ銀行の住宅ローンは大手のサービスということもあり、利用を希望する人が後を絶ちません。
マンションや新築戸建てを購入する際に住宅ローンを利用する際には必ず誰もが一番に思い浮かぶ銀行のひとつでしょう。
なんといっても知名度が高く、安心度も高く、住宅ローンの融資実績も豊富で、直接対面形式で相談ができるなど、魅力がたくさん。
ここでは、三菱UFJ銀行の住宅ローンサービスの特徴や審査方法、金利や借り入れ可能額などをご紹介しますので、住宅ローンサービスを検討する際に参考にしてください。
●三菱UFJ銀行の住宅ローンは審査が厳しく、正社員や公務員向き
●事前審査を通ると本審査に移行し、三菱UFJ住宅ローン保証株式会社が審査を担当する
●「変動金利タイプ」、「固定特約タイプ」、「長期間固定金利タイプ」の3種類の金利タイプがある
●年収などにより借入可能額が違い、例えば300万円だと2,340万円程度
●団体信用生命保険への加入が義務付けられているが、ワイド団信も用意されている
●大手ならではのメリットが多く、逆にデメリットには審査の難易度や審査の結果次第で金利が違ってくることなどが挙げられる
▶参考情報:三菱UFJ銀行の住宅ローンについては、以下の公式サイトも参考にご覧ください。
▶参考情報:「三菱UFJ銀行の住宅ローン」とその他の都市銀行の住宅ローンを比較する際は、以下の記事が参考になります。
・「三井住友銀行(SMBC)の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
それでは以下で詳しく見ていきましょう。
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この記事の目次
1,三菱UFJ銀行の住宅ローンの主な特徴

まず最初は、「三菱UFJ銀行の住宅ローンの主な特徴」について解説します。
三菱UFJ銀行が提供している住宅ローンサービスは、「公務員」や「一流企業の正社員」といった安定感抜群の社会人におすすめです。
また団体信用生命保険の特約の申し込みも検討している人にも向いており、信用情報に問題がなく社会的な信頼性が強い人に三菱UFJ銀行の住宅ローンは適しているといえます。
三菱UFJ銀行の住宅ローンは人気度が高く、気軽に相談できるのが特徴です。
その他にもそれぞれの項目ごとに様々な特徴があるので、三菱UFJ銀行の住宅ローン利用を検討している場合には目を通しておきましょう。
(1)主な特徴
- 借入可能金額は30万円~1億円
- 団体信用生命保険への加入が必須
- 10年以上ローン利用額がトップ
(2)審査に関する特徴
- 基本的に1年以上の勤続年数が必要で3年以上あるとなお良し
- 厳しい信用調査
(3)金利に関する特徴
- 3タイプの金利タイプがある
- メガバンクの中で金利水準は最も低い
- 条件次第で金利優遇されることもある
- 長期金利が低い
(4)保証料に関する特徴
- 三菱UFJ住宅ローン保証株式会社の利用が必須
(5)その他の特徴
- ネットバンク経由だと繰り上げ返済手数料が不要
- 繰り上げの際は最終返済期限繰上げ返済と返済額再計算方式から選択可
- 三菱UFJ銀行のATM手数料が無料になる
以上の点が三菱UFJ銀行の住宅ローンに関する主な特徴となります。
2,三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査について

それでは、「三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査」について確認しておきます。
(1)審査は厳しいのか?
三菱UFJ銀行の住宅ローンは、一般的な金融機関の審査と比べて厳しいです。
(通常メガバンクはその他の銀行に比べて審査が厳しく、三菱UFJ銀行も同様です。)
▶参考情報:他のメガバンクの住宅ローンの審査内容についてもご覧下さい。
1,個人信用情報
まず最初に「個人信用情報」については、少しでも過去に傷があると無条件に落とされます。
▶参考情報:過去の個人信用情報についてご自身の情報を調べたい方は、以下の記事をご覧いただくと方法が記載されています。
2,年収について
契約社員や派遣社員、パートの人たちは利用することができず、上場企業をはじめとする知名度のある企業で働いている正社員、公務員などが利用するケースが多いです。
最低でも税込み200万円以上の年収があることが求められます。例えば年収基準ギリギリの場合は、審査に通る可能性が低下してしまうケースも見受けられます。
また夫婦で収入合算をされる場合でも、どちらか片方が正社員以外だと審査には通りません。
そのうえ借入時の年齢は20歳以上70歳未満であり、完済時の年齢は80歳未満というのがルールによって義務づけられています。
これらを総合的にみてみるとやはり厳しいですが、年収金額に余裕がある場合や信用情報に問題がない場合には通過しやすいです。
(2)事前審査(仮審査)
住宅ローンに申し込んだ際に第一段階の審査となるのが「事前審査」です。
一般的に表に公表されているわけではありませんが、三菱UFJ銀行の住宅ローンの事前審査の際にポイント制を導入しています。
年収や年齢をはじめとしたパーソナル情報に基づいてそれらをポイント化し、基準となるポイントを達成しているかどうかで審査の合否が決まります。
三菱UFJ銀行の他にもメガバンクの三井住友銀行やみずほ銀行の住宅ローンも事前審査でポイント制を導入しています。
機械的に合否の判断が下されることになります。
(3)本審査
事前審査を無事通過すると次は「本審査」が行われますが、これを担うのは三菱UFJ住宅ローン保証株式会社です。
事前審査以上に細かい部分まで様々チェックをされ、売買契約書の内容に基づくチェックポイントや信用情報も厳しく確認されます。
信用情報が重視されるため過去に返済が滞っていることなどがある場合は絶対NGです。(本審査前に事前審査で落ちますが・・)
三菱UFJ銀行の住宅ローンは一流企業の正社員であれば通過する可能性が高まるものの、信用情報に重きを置いているのであっさりと落とされます。
逆に言えば金融事故さえなければ、その他の基準を満たしていると本審査も問題なく通過できるでしょう。
(4)審査に必要な書類
審査に申し込む際に必要になる書類には、大きく分類して、
- 本人確認書類
- 年収証明書
- 物件等確認書類
などがあります。
具体的な使用目的によって必要になる書類が少々異なるため、事前確認は不可欠です。
本人確認書類は、住民票や健康保険証、運転免許証などであり、年収証明書は源泉徴収票や住民税課税証明書が挙げられます。
他には固定資産税評価証明書、登記簿謄本などが求められるケースも出てきます。
▶参考情報:住宅ローンの審査に必要な書類は以下の記事で詳しく解説していますので、必ず目を通しておいてください。
(5)審査期間
事前審査は「約3日~1週間程度」で、本審査は「1週間~2週間」が目安になります。
この審査期間はあくまでも目安となるので、申し込み方法やタイミング、各々の属性などによってはこれら以上に期間がかかるケースも見られます。
ですから多少の余裕を持たせてスケジュールを練り上げ、準備をするようにしてください。
この段落では、三菱UFJ銀行の住宅ローンの主な審査内容についてご説明しましたが、住宅ローンの審査については以下でポイントなど詳しく解説していますので、あわせてチェックしておきましょう。
3,三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利について

次は、気になる「三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利」について見ていきましょう。
三菱UFJ銀行の住宅ローンには、「変動金利タイプ」、「固定特約タイプ」、「長期間固定金利タイプ」の3種類があります。
(1)変動金利タイプ ※2019年4月時点の情報を元にしています。
3種類の中で金利設定が一番低く、時期により異なりますが、2019年4月時点では「年0.625%~年0.775%」に設定されています。
店頭表示金利が年2.475%ですが、これが1年あたり1.7%~1.85%引き下げられる形です。
変動期間は毎月型・年2回型に分かれており、毎月型のほうが金利アップの危険性が高いと言われています。
(2)固定特約タイプ ※2019年4月時点の情報を元にしています。
例えば、固定1年の場合、店頭表示金利が年2.85%で、引き下げ後の金利が「年1.00%~年1.15%」になっています。
固定15年の場合は、店頭表示金利が年4.25%で、引き下げ後の金利が「年2.40%~年2.55%」になります。
固定期間は上記の2種以外からも様々選択することができ、定められている固定期間が終了した後には変動タイプへの移行も可能です。
(3)長期間固定金利タイプ
上記の方法は借り入れから完済までの間に金利が変動しますが、長期間固定金利タイプであれば金利変動の影響を受けることがありません。
あらかじめ事細かな返済計画をつくりあげておきたい人に向いており、21~35年の範囲内であれば返済期間を自由に設定可能です。
4,三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査基準まとめ

次に、「三菱UFJ銀行の住宅ローンの審査基準」について細かく見ていきます。
三菱UFJ銀行の住宅ローンに関する審査基準はややこしく、事細かに基準が設けられています。
金利や年収など様々な要素について知っておくと、住宅ローンサービスを選択する際に役立つこと間違いありません。
(1)店頭金利 ※2019年4月の情報です。
店頭表示金利は2019年4月段階で「年2.475%」となっています。
この金利は他のメガバンクと比較しても大きな違いはありません。
(2)最大優遇金利 ※2019年4月の情報です。
最大優遇が適用された場合、金利は「0.525%」になります。
この実行金利はとても魅力的だといえるでしょう。
(3)審査金利
借入段階の返済負担率計算で用いられる審査金利は、「3.10%」です。
この審査金利は金融機関によって異なり、相場が3%から4%なので、「3.10%」は決して高くはないでしょう。
(4)返済比率
返済比率は年収によってパーセンテージが異なります。
- 300万円未満:25%
- 300万円~400万円未満:30%
- 400万円以上:35%
(5)最低年収
三菱UFJ銀行の住宅ローンの場合は最低年収が、「200万円」と言われています。
ただし、この数値はあくまでも最低ラインのため、基本は「300万円」以上あるほうが望ましいです。
(6)最低勤続年数
三菱UFJ銀行の住宅ローン審査の際にチェックされる最低勤続年数に関する情報は錯綜しており、「3年以上」や「1年以上」という意見があります。
3年と1年では大きな差がありますよね。基本は3年以上であることが望ましいですが、ケースによっては1年以上でも可能性があります。
ただし、三菱UFJ銀行の場合は契約社員や派遣社員ではなく、正社員(公務員)であることが前提条件となります。
(7)諸費用ローン借入
諸費用ローンによる融資が受けられるかどうかはケースバイケース異なり、審査が行われます。
諸費用ローンを使った借り入れができる場合は、その金利は物件借り入れの金利と同じ数値が適用されます。
(8)完済時の年齢
80歳未満(借入時年齢は20歳以上70歳未満)
(9)産休育休での借入
産休育休時の新規借入を希望する際には復職などに関する証明書の提出を求められる可能性がありますし、必ずしも借入できるとは限りません。
ただし三菱UFJ銀行の住宅ローンは産時金利優遇型を採用しており、出産前から出産後半年以内に申し出ることにより、1年間金利が0.2%安くなると嬉しいルールが用意されています。
また、以下では「住宅ローン」にあまり詳しくない方のために勉強になるお役立ち情報も掲載しておきますので、審査基準についてチェックしてみてください。
5,三菱UFJ銀行の住宅ローンの借入可能額シミュレーション

それでは、「三菱UFJ銀行の住宅ローンにおける借入可能額をシミュレーション」してみましょう。
三菱UFJ銀行の住宅ローンに関しても年収をはじめとした要素をもとに借入可能額をシミュレーションすることが可能です。
前提条件として、勤続年数や雇用形態などの基準を満たしていること、さらに団体信用生命保険への加入も義務づけられています。
年収によって借入可能額の上限が変化し、さらに別途借金をしている場合には下記の可能額よりも低い金額しか借りることができないでしょう。
(1)年収と借入可能額のシミュレーション一覧
三菱UFJ銀行が公式サイト上で「新規お借り入れシミュレーション」というシステムを用意しています。
そのシステムを使用して算出した年収ごとの借入可能額が下記の通りです。
(前提条件:金利コースは変動年0.525%、借入期間は30年で計算した場合)
年収 | 借入可能額 |
300万円 | 2,340万円 |
400万円 | 3,120万円 |
500万円 | 3,900万円 |
600万円 | 4,680万円 |
700万円 | 5,460万円 |
選択する借入期間によってこの金額は変動するので、同じ年収であっても諸条件次第で目安となる借り入れ可能金額は違ってきます。
6,気になる保険!三菱UFJ銀行の住宅ローンの団体信用生命保険(団信)について

次に、「三菱UFJ銀行の住宅ローンの団体信用生命保険(団信)」について解説します。
三菱UFJ銀行の住宅ローンを活用し住宅購入や建築をしようと思った場合、団体信用生命保険に加入しなくてはなりません。
「7大疾病保証」と「ワイド団信」の2種類が存在しており、保険料分を金利に上乗せされる形です。
(1)7大疾病保証
3大疾病に加えて4種類の生活習慣病に備える形で加入できる保険で、これらの病気にかかった際には条件を満たしていれば住宅ローンの支払いを保証してもらえます。
住宅ローン残高が0円になるタイミングや条件は病気によって異なるものの、手厚い保障があるので安心です。
(2)ワイド団信
通常の団体信用生命保険に加入できない時にも利用できるものであり、一般的な保険に比べて加入条件が緩く設定してあります。
加入に当たり借入時の年齢が20歳~50歳の誕生日までという制限があります。
高血圧や糖尿病、肝炎などの病気にかかっている場合も加入できる可能性があります。
▶参考情報:団体信用生命保険(団信)について意味がわからない方は、以下で基本的な意味について詳しく解説していますので、必ずチェックしておきましょう。
7,三菱UFJ銀行の住宅ローンのメリットとデメリット

次に、「三菱UFJ銀行の住宅ローンのメリットとデメリット」について見ていきます。
(1)メリット
- 全国各地に店舗があるので気軽に相談できる
- 契約者が女性の場合は出産時に嬉しい金利優遇システムがある
- 大手ならではの特典が用意され、ATM手数料無料などの特典は人気が高い
- 繰り上げ返済手数料が無料(条件あり)
(2)デメリット
- 審査が厳しい
- 審査と融資完了までのスピードははやくない
- 審査結果次第で金利が変わってくる
8,三菱UFJ銀行の住宅ローンに向いていない人はこんな人
最後に、「三菱UFJ銀行の住宅ローンに向いていない人」についてご説明しておきます。
その方は、「こんな人です」!
契約社員や派遣社員、パートなどの雇用形態で働いている人です。
これらの雇用形態の人たちは審査を通過することができないので注意が必要です。
また団体信用生命保険に必ず加入する必要があるので、加入したくない人や加入できない人には向いていません。
その他にも信用情報に問題がある人は利用できません。
基本的には、三菱UFJ銀行の住宅ローンは、上場企業や知名度のある安定した企業で正社員で働いている人や公務員などがおすすめです。
9,まとめ
三菱UFJ銀行の住宅ローンは大手のサービスということもあり人気がありますが、審査自体は他の金融機関に比べて厳しいです。
また団体信用生命保険への加入が義務づけられている点にも注意が必要です。
ただしメリットもかなり多く、大手ならではの安心感や全国各地の店舗を利用した対面相談ができる点も魅力です。
公式サイト上で自身の年収や希望する条件に基づいた目安の借入金額の算出することもでき、また自らに応じた団体信用生命保険の選択も可能です。
三菱UFJ銀行の住宅ローンが向いている人は、前述したとおり安定的な生活を送っているサラリーマンや公務員です。
しかし個人信用情報を重視されやすい傾向にあるので、過去の返済遅延などが原因で審査に通らないこともありえます。
住宅ローンの金利タイプは3種類存在していて、返済計画に基づいた選択ができそうです。
10,【関連情報】本記事内でご紹介した以外の住宅ローンの情報一覧
この記事では「三菱UFJ銀行」の住宅ローンについてご紹介いたしました。
また、「三菱UFJ銀行」を解説する上で、他の銀行の住宅ローン記事もご紹介しました。
ここでは、この記事でご紹介していない、その他の銀行の住宅ローンとも比較しやすいように関連情報として一覧でまとめておきますので、一度確認してみてください。
(1)信託銀行
・「三井住友信託銀行の住宅ローン」金利、審査、団信、口コミなど徹底解説!
・「三菱UFJ信託銀行の住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
(2)ネット銀行
・「イオン銀行の住宅ローン」金利、審査、主な特徴などわかりやすく解説!
・「新生銀行の住宅ローン」金利、審査、評判や安心パックについて徹底解説!
・「楽天銀行の【金利選択型】住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
・「ジャパンネット銀行の住宅ローン」金利、審査、手数料、団信など徹底解説!
(3)地方銀行
・「関西みらい銀行の住宅ローン」金利、審査、団信、評判を徹底解説!
・「東京スター銀行の住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
(4)フラット35
・「ARUHI(アルヒ)フラット35の住宅ローン」審査・金利や評判などわかりやすく徹底解説!
・「楽天銀行のフラット35(35S)」金利、審査、団信など住宅ローンを徹底解説!
・「住信SBIネット銀行のフラット35」(保証型と買取型)」金利、審査など住宅ローンを徹底解説!
※「フラット35」が何かわからない方は、以下をご覧下さい。
記事更新日:2020年01月20日
記事作成者:希野 通貴