都市銀行で住宅ローンを検討されている方であれば、「三菱UFJ銀行」や「三井住友銀行」、「りそな銀行」と並んで候補にあがるのが「みずほ銀行」。
住宅購入を考えている場合、「みずほ銀行」の住宅ローンも検討対象になるでしょう。
事細かな情報を精査した上で決めなくてはならないので、今回紹介する「みずほ銀行」の審査や金利、団体信用生命保険など主な特徴についてを確認してみてください。
メリットだけでなくデメリットも存在しており、天秤にかけて自分たちに応じているかを判断してください。
ここでは、「みずほ銀行の住宅ローン」の審査や金利、団信など主な特徴について詳しく解説していきます。
●他の大手銀行よりも審査に通りやすい
●ワイド団信が用意されている
●店舗で具体的な説明を受けたうえで申し込みできる
●お得な特典が豊富にある
▶参考情報:「みずほ銀行」の住宅ローンについては、以下の公式サイトも参考にご覧ください。
▶参考情報:「みずほ銀行の住宅ローン」とその他の都市銀行の住宅ローンを比較する際は、以下の記事が参考になります。
・「三菱UFJ銀行の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
・「三井住友銀行(SMBC)の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
それでは以下で詳しく見ていきましょう。
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この記事の目次
1,「みずほ銀行」の住宅ローンの特徴とおすすめな人とは?

はじめに、「みずほ銀行の住宅ローンの特徴とどんな人に向いているのか?」について詳しく見ていきます。
「みずほ銀行」の住宅ローンがおすすめの人は、店舗で詳細を確認し、安心して契約を結びたい人です。
そのほかには、大手の金融機関で融資を受け、「メガバンクの中ではまだ審査が通りやすい」という選択を重視したい場合におすすめでしょう。
もちろん誰もが審査を通過するわけではありませんので、そのあたりは予めご注意ください。
あと、審査次第では適用される金利に差が生まれることもあり得るでしょう。
それでは、以下でざっと主な特徴についてまとめてますので見ていきましょう。(詳しくはこの段落以降で順番に解説していますので、そちらをご覧ください。)
(1)主な特徴
- ライフイベント次第で返済金額の変更ができる
- 金利プランが充実している
- 大手ならではの安心感が期待できる
(2)審査に関する特徴
- 金利幅から設定されているため審査がメガバンクの中では比較的緩やか
- かんたん事前審査が用意されている
(3)金利に関する特徴
- 変動金利方式、固定金利選択方式、全期間固定金利方式から選択可
- 金利方式の切り換え可(条件あり)
(4)保証料に関する特徴
- 一部前払いすることもできるが、前払いしなくてもOK
- 元利均等返済と元金均等返済の場合で保証料が異なる
(5)その他の特徴
- お得な特典が豊富
- インターネット手続きが行いやすい
以上が、「みずほ銀行」の住宅ローンの主な特徴になります。
2,「みずほ銀行」の住宅ローンの審査について

次に、「みずほ銀行の住宅ローンの審査」について解説します。
(1)審査は厳しいのか?
「みずほ銀行」の住宅ローンは、幅広い金利幅のおかげでメガバンクの中では審査の厳しさはマシです。
実際に勤続期間数ヶ月の人や他の大手金融機関で断られた人でも契約できるケースがあります。
ただし、「みずほ銀行」では点数制の事前審査を採用しているので、基準となる点数に満たない場合は当然審査に落ちるでしょう。
▶参考情報:同じ都市銀行では、以下の銀行が点数制の事前審査を採用しています。
残りの都市銀行、「りそな銀行」は個別審査を採用しています。
(2)事前審査(仮審査)の解説
事前審査は、前述したとおり大手の金融機関でも多く採用されている点数制で行われ、各種パーソナル情報が点数化されます。
不動産関連業者の中にはパーソナル情報を基にした点数スコアリングを仲介してくれるところもあるので、実際に審査に応募する前に事前審査に通りそうかを判断できます。
具体的にスコアリングで判明することは、年収に基づく借り入れ可能金額や金利情報などです。
事前審査の際にも個人信用情報はチェックされるため、何か問題がある際には通過するのは難しいかもしれません。
(3)本審査の解説
事前審査に通過した後、本審査に進みますが、「申し込み書」、「個人情報に関する同意書」、「団体信用生命保険の申し込み書・通知書」を提出することになります。
その他にも「本人を確認する書類」や「収入確認書類」、「物件確認書類」などを提出します。
個人信用情報をもとに審査が行われ、その他に年齢や健康状態、年収などを中心に審査が進められます。
個人信用情報の審査については、他の都市銀行同様で厳しいです。まず、個人信用情報などに傷がついてたりすると無条件で落ちます。
個人信用情報で落ちる場合など、審査に落ちるときのお話は以下の記事で詳しく書いてますので、合わせて読んでおいてください。
無事通過すると融資への流れとなり、上記の通り他の同程度の規模を誇る銀行に比べて通過確率は高いといえるでしょう。
(4)審査に必要な書類
具体的に必要になってくる書類には、本人確認書類として運転免許証や健康保険証のコピーなどが求められ、収入を証明する書類も必要です。
収入確認書類は給与所得者の場合は源泉徴収票などとなり、事業を行っている人は納税証明書の原本や確定申告書のコピーなどとなります。
また分かりにくいのが物件に関する書類であり、一戸建て住宅の購入なのかマンション購入なのか、さらに新築か中古かによっても用意すべき書類は違います。
例えば、土地+新築注文住宅を購入する場合、下記の書類が必要です。
- 住宅地図のコピー
- 土地登記簿謄本
- 公図
- 地積測量図
- 建物配置図
- 建物平面図
- 建築確認済証のコピー
- 見積書のコピー
もし敷地が仮換地であれば、それ以外にも、
- 仮換地証明書および仮換地図
- 土地賃貸借契約書のコピー
- 地主の承諾書および印鑑証明書のコピー
が求められます。
▶参考情報:住宅ローンの審査に必要な書類は以下の記事で詳しく解説していますので、必ず目を通しておいてください。
(5)審査期間
事前審査で平均して5営業日以内(当日結果が出ることもある)。
本審査は明記されていませんが、約1ヶ月程度と考えておきましょう。
(6)保証料
住宅ローン保証料については、以下を参考にご覧ください。
●借入金額が1,000万円の場合の保証料例を記します。
期間 | 元利均等返済 | 元金均等返済 |
---|---|---|
5年 | 45,800円~160,290円 | 43,060円~150,640円 |
10年 | 85,440円~299,090円 | 76,060円~266,330円 |
15年 | 119,820円~419,450円 | 102,100円~357,370円 |
20年 | 148,340円~519,280円 | 122,770円~429,670円 |
25年 | 172,540円~604,060円 | 139,300円~487,630円 |
30年 | 191,370円~669,820円 | 152,750円~534,600円 |
35年 | 206,110円~721,470円 | 163,720円~572,930円 |
保証料については、公式サイトも参考にご覧ください。
▶参考情報:みずほ銀行の公式サイトはこちら
▶参考情報:住宅ローンの保証料がわからない方は、以下をまずはご覧ください。
3,気になる金利について

続いて、「みずほ銀行の住宅ローンの金利」について詳しく見ていきましょう。
「みずほ銀行」の住宅ローンの金利は、「変動金利方式」、「固定金利選択方式」、「全期間固定金利方式」から選ぶことができます。
(1)変動金利方式
1年に2回適用される金利が決められます。
その後の金利の見直しも行われ、具体的な変更返済額は書面にて通知がなされます。
(2)固定金利選択方式
「2年、3年、5年、7年、10年、15年、20年」から選択でき、その期間中は固定金利です。
(3)全期間固定金利方式
借り入れした時の適用金利が完済時までずっと適用されます。
約定返済日に「変動金利方式」から「固定金利選択方式」に変更することができますが、「固定金利選択方式」から「変動金利方式」へ変更できるのは適用期間が終了した際のみです。
4,「みずほ銀行」の住宅ローンの審査基準まとめ

次は気になる、「みずほ銀行の住宅ローンの審査基準はどうなっているのか?」について解説します。
金利や返済比率、その他様々な重要情報を記載しているので参考にしてください。
(1)店頭金利 ※2019年6月現在
2.475%(金利方式:変動)
(2)最大優遇金利 ※2019年6月現在
0.525%(金利方式:変動)
(3)審査金利 ※2019年6月現在
3.5%
(4)返済比率 ※2019年6月現在
300万円~400万円未満:35%
400万円~700万円未満:40%
700万円~:45%
この返済比率は、一般的な都市銀行と同程度と考えておいてください。
(5)最低年収
300万円
年収によって希望金額の借り入れが可能かどうかが変わってきます。
(6)最低勤続年数
3年以上の勤続年数が望ましいです。
(7)諸費用ローン借入
可能
(8)完済時の年齢
満81歳未満
(9)産休育休での借入
申し込みができない。
ただし、復職したあとは可能です。
(10)事務手数料
32,400円
(※金利などは2019年6月現在のもの)
また、以下では「住宅ローン」にあまり詳しくない方のためのお役立ち情報も掲載しておきますので、審査基準についてチェックしてみてください。
5,「みずほ銀行」の住宅ローンの借入可能額シミュレーション

続いて、「みずほ銀行の住宅ローンの借入可能額シミュレーション」について確認しておきましょう。
「みずほ銀行」の公式サイトにはいくら借りることができるかを把握できる、「住宅ローン借入可能額シミュレーション」が設けられています。
▶参考情報:公式サイトの「ローンシミュレーション」ページはこちら
ここに月々の返済額やローン年数、金利方式を入力すれば、具体的な借入可能額が把握できます。
●ボーナス月の返済額=20万円・35年ローン・変動金利を基本設定としたうえでのシミュレーション
毎月返済額 | 借入可能額 |
6万円 | 31,410,000円 |
7万円 | 34,560,000円 |
8万円 | 37,700,000円 |
9万円 | 40,850,000円 |
10万円 | 43,990,000円 |
15万円 | 59,710,000円 |
6,気になる保険!「団体信用生命保険(団信)」について

次は、「みずほ銀行の住宅ローンの団体信用生命保険(団信)」について詳しく見ていきましょう。
▶参考情報:団体信用生命の意味がわからならい方は、以下で詳しく解説していますので、事前にチェックしておきましょう。
「みずほ銀行」で住宅ローンサービスを利用する場合に、一般的な「団体信用生命保険」に加入することになりますが、それが無理な場合には「ワイド団信」への加入を選び融資を受けることもできます。
▶参考情報:「ワイド団信」については、公式サイトも参考にご覧ください。
みずほ住宅ローンの選べる保険は大きな注目ポイントとなっており、様々なパターンから自分たちに応じた保険の入り方を決められます。
(1)選べる2つの「団体信用生命保険」について
疾病保険は、「8大疾病補償プラス・8大疾病補償」と「がん団信」から選択できます。
●8大疾病補償プラス・8大疾病補償
様々な病気や怪我に対応しているので特に充実した内容です。
●がん団信
所定のがんと診断された場合に、借り入れの残高がなくなります。
7,「みずほ銀行」住宅ローンの繰り上げ返済について

次は、「みずほ銀行の住宅ローンの繰り上げ返済」について詳しく見ていきましょう。
「みずほ銀行」は、一括返済の他に、一部「繰り上げ返済」が用意されています。
一部繰り上げ返済は、「みずほダイレクトインターネットバンキング」を使うことで一律0円で利用できます。
一部繰り上げ返済をした後は、「返済額減額方式」、「期間短縮方式」のどちらかの方式を選択でき、自分たちの資金計画に応じたものを選べます。
また、「返済額増額指定サービス」も用意されているため有効活用したいです。
繰り上げ返済の意味や仕組みがわからない方は、参考にご覧ください。
8,「みずほ銀行」の住宅ローンのメリットとデメリット

最後に、「みずほ銀行の住宅ローンのメリットとデメリット」について確認しておきます。
(1)メリット
- 加入しやすい「ワイド団信」が用意されている
- 他の都市銀行と比較すると審査の厳しさがマシ
- 店舗で説明を聞け、安心して申し込める
- ライフイベントに合わせた返済プランが利用可能
- みずほ銀行はパワービルダー「飯田グループホールディングス」の新築建売住宅を購入すると最大1.7%優遇されます。
▶参考情報:「パワービルダー」について詳しくは以下をご覧ください。
▶参考情報:「新築建売住宅」について詳しくは以下をご覧ください。
(2)デメリット
- 審査確定後にしか金利が判明しないプランもある
- ネット銀行の住宅ローンと比較するとお得さがそれほど感じられない
- 個人信用情報を注意深く確認される
以上の点から、「個人信用情報に問題がある」、「業界最安レベルの金利を望む」場合にはみずほ銀行の住宅ローンに向いていないと言えます。
ただしメリットを見るとデメリットを越えるポイントが多々あるので、自分たちの資金計画やライフスタイルと合致すれば魅力的と感じるでしょう。
9,まとめ
「みずほ銀行」の住宅ローンは、大手の銀行でありながら審査基準がましです。(但し、個人信用情報は都市銀行どこも同じで厳しいです)
また、団体信用生命保険についても魅力的で、加入が難しい場合「ワイド団信」が用意されています。
メリットもたくさんありそれらはデメリットを大きく上回っていて、住宅ローンの利用を考えている人にとって魅力的な内容も多いです。
審査基準や借入可能額のシミュレーションも紹介しているため、参考にしてください。
10,【関連情報】本記事内でご紹介した以外の住宅ローンの情報一覧
この記事では「みずほ銀行」の住宅ローンについてご紹介いたしました。
また、「みずほ銀行」を解説する上で、他の銀行の住宅ローン記事もご紹介しました。
ここでは、この記事でご紹介していない、その他の銀行の住宅ローンとも比較しやすいように関連情報として一覧でまとめておきますので、一度確認してみてください。
(1)信託銀行
・「三井住友信託銀行の住宅ローン」金利、審査、団信、口コミなど徹底解説!
・「三菱UFJ信託銀行の住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
(2)ネット銀行
・「イオン銀行の住宅ローン」金利、審査、主な特徴などわかりやすく解説!
・「新生銀行の住宅ローン」金利、審査、評判や安心パックについて徹底解説!
・「楽天銀行の【金利選択型】住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
・「ジャパンネット銀行の住宅ローン」金利、審査、手数料、団信など徹底解説!
(3)地方銀行
・「関西みらい銀行の住宅ローン」金利、審査、団信、評判を徹底解説!
・「東京スター銀行の住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
(4)フラット35
・「ARUHI(アルヒ)フラット35の住宅ローン」審査・金利や評判などわかりやすく徹底解説!
・「楽天銀行のフラット35(35S)」金利、審査、団信など住宅ローンを徹底解説!
・「住信SBIネット銀行のフラット35」(保証型と買取型)」金利、審査など住宅ローンを徹底解説!
※「フラット35」が何かわからない方は、以下をご覧下さい。
記事更新日:2020年01月20日
記事作成者:希野 通貴