都市銀行で住宅ローンを検討されている方であれば、「三菱UFJ銀行」や「三井住友銀行」と並んで必ず候補にあがるのが「りそな銀行」。
ここでは、そんな「りそな銀行」の住宅ローンの特徴や審査、金利について、またどのような人に向いているのかなどを徹底解説していきます。
また加入が義務づけられている団体信用生命保険についてや、返済額のシミュレーションもチェックすることが重要です。
他の金融機関との違いを理解し、安心して住宅の購入や建築を行いましょう。
それでは、りそな銀行の住宅ローンの特徴をはじめ審査や金利、手数料などを詳しく解説していきます。
●「りそな銀行」の住宅ローンは審査が厳しいが、金利はほかの都市銀行と比較しても低い
●団体信用生命保険への加入が必須条件となり、内容は「団信革命」、「3大疾病保障特約付」、「団体信用生命保険」に分類される
●店頭金利は年2.475%、最大優遇金利は0.47%、審査金利は3.3%
●りそなマイゲート・ネットバンキングを利用すると繰り上げ返済手数料が0円(条件あり)
▶参考情報:「りそな銀行」の住宅ローンについては、以下の公式サイトも参考にご覧ください。
▶参考情報:「りそな銀行の住宅ローン」とその他の都市銀行の住宅ローンを比較する際は、以下の記事が参考になります。
・「三菱UFJ銀行の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
・「三井住友銀行(SMBC)の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
それでは以下で詳しく見ていきましょう。
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この記事の目次
1,「りそな銀行」の住宅ローンの特徴とオススメはどんな人?

まずはじめに、「りそな銀行の住宅ローンの特徴と、どんな人がオススメなのか?」について見ていきます。
(1)「りそな銀行」の住宅ローンはどんな人に向いているのか?
まず最初に、「りそな銀行」の住宅ローンの利用が向いている人は、以下をご覧ください。
- 「低い金利で借りたい人」
- 「夫婦揃って働いている人」
- 「団体信用生命保険の特約にこだわる人」
「りそな銀行」の住宅ローンも「団体信用生命保険」に加入しなくてはなりませんが、用意されている特約の内容はかなり充実しています。
▶参考情報:「団体信用生命保険」についてわからない方は、以下をご覧ください。
それでは、以下で詳しく主な特徴について見ていきましょう。
(2)主な特徴
- 「収入合算」だが条件あり
- 「融資手数料型」を選択すると保証料は不必要
(3)審査に関する特徴
- 審査基準は厳しい ※このあたりは都市銀行はどこも同じ。
- りそな保証株式会社の審査があり
- 個人信用情報を重視
(4)金利に関する特徴
- 大手都市銀行トップクラスの金利の低さ
- 基準金利は2.475%
- 全期間型と当初型で金利が違う
(5)保証料に関する特徴
- 保証料型か融資手数料型から選択
(6)その他の特徴
以上が、「りそな銀行」の住宅ローンの特徴になります。
「凛next」、「晴れたらいいね」はりそな銀行が誇るローンサービスで、それぞれ女性向け住宅ローンと日照補償付住宅ローンです。
2,「りそな銀行」の住宅ローンの審査と保証料について

次に、「りそな銀行の住宅ローンの保証料と審査」について詳しく解説していきます。
最初に、都市銀行で共通することが次の段落にも記載していますが、審査は厳しいです。
これは、「三菱UFJ銀行の住宅ローン」や「三井住友銀行の住宅ローン」、「みずほ銀行の住宅ローン」など、メガバンクはどこも同じと考えておいてよいでしょう。
まず個人信用情報などに傷がついてたりすると無条件で落ちます。
個人信用情報で落ちる場合など、審査に落ちるときのお話は以下の記事で詳しく書いてますので、合わせて読んでおいてください。
それでは、以下で順番に見ていきましょう。
(1)審査は厳しいのか?
「りそな銀行」の住宅ローンサービスは審査が厳しいです。
※都市銀行はだいたいどこもそうなんですが・・。
その理由のひとつには、金利の低さが挙げられます。
審査を厳しくして返済できる見込みが高い人だけを厳選し、低い金利で融資しています。
ただし、ある程度の収入と安定性があり、さらに個人信用情報に問題がなければ通る可能性も高いでしょう。
(2)保証料
「りそな銀行」の住宅ローンに関する保証料は公式サイトで金額が明記されています。
▶参考情報:住宅ローンの保証料がわからない方は、以下をまずはご覧ください。
●保証料(一括前払い)の場合で、尚且つ融資金額100万円あたりの金額を記載
借入期間 | 融資金額100万円あたりの金額 |
借入期間1年 | 1,016円 |
借入期間3年 | 2,844円 |
借入期間5年 | 4,580円 |
借入期間10年 | 8,544円 |
借入期間15年 | 11,982円 |
借入期間20年 | 14,834円 |
借入期間30年 | 19,137円 |
借入期間35年 | 20,614円 |
▶参考情報:りそな銀行の公式サイトはこちら
以上のように、借入期間が長くなればなるほど、保証料が高くなります。
ちなみに融資手数料型の場合、保証料は実質的に金利に含まれます。
(3)事前審査(仮審査)
「りそな銀行」の住宅ローンの事前審査の期間はおよそ1週間ですが、事前に物件に関する関連書類を提出する必要があります。(ウェブ申し込みであれば書類が不要な場合も)
申し込み自体は窓口かインターネットで行うことができます。
まず申し込みを行い、必要書類を提出し、その後1週間程で結果報告がなされます。
(4)本審査(正式審査)
事前審査を無事通過すると、次に本審査に移ります。
事前審査はインターネットでも申し込み可能でしたが、本審査になるとは店頭に行くか郵送にて必要書類を送ることになります。
本審査の申し込みをしてから結果が出るまでには、~1ヶ月程度と考えておくとよいでしょう。
- 住宅ローン借入申込書(保証委託申込書)
- 個人情報に関する同意書(有担保ローン用)
- 団体信用生命保険・3大疾病保障特約・特定状態保障特約[兼用]申込書 兼 告知書
の記入を行うことが義務づけられており、点群その他にも各種資料の提出が不可欠です。
給与所得者と個人事業主や確定申告を行っている人、そして法人代表者では必要な書類も違ってきます。
(5)審査に必要な書類
正式審査に当たって必要になる書類は、上記「本審査(正式審査)で述べた3種類の書類」、さらに「本人確認資料や収入に関する書類」が必要です。
他の金融機関で借り入れがある場合は償還予定表の写しが必要となり、また借り換えの場合にも同様で、それに加えて借入中の返済口座通帳1年分を用意しなくてはなりません。
本人の書類に加えて「連帯保証人」や「物上保証人」にも一部の確認資料を用意してもらわなくてはなりません。
例えば、「新築物件+土地の購入」に際して正式申し込みを行う場合には、
- 売買契約書の写し
- 重要事項説明書の写し
- パンフレットやチラシなど
- 建築確認済証の写し
- 間取り図や配置図の写し
- 検査済証の写し
- 土地登記事項証明書
- 建物登記事項証明書
- 土地の公図
が求められます。
▶参考情報:住宅ローンの審査に必要な書類は以下の記事で詳しく解説していますので、必ず目を通しておいてください。
(6)審査期間
事前審査の審査期間は約1週間、本審査の審査は約1ヶ月と考えておきたいです。
一例にしか過ぎないので人それぞれ異なることもあるので深く考えすぎないようにしましょう。
詳しい審査基準については、この後の段落「目次4:りそな銀行の住宅ローンの審査基準まとめ」で審査基準について詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。
3,気になる金利について

続いて、「りそな銀行の住宅ローンの金利」について詳しく見ていきます。
りそな銀行の住宅ローンの金利は、「変動金利」「固定」から選ぶことができ、固定金利を選択した場合は、「2年、3年、5年、7年、10年、15年、20年」から選びます。
「ずーっとお得!全期間型」の「融資手数料型」で、変動金利を選択した場合は「0.470%」、固定5年を選択した場合には「0.995%」となります。
「はじめがお得!当初型」の「保証料一括前払い型」で、固定10年を選択すると0.705%になり、「はじめがお得!当初型」を利用した場合には変動金利は選択できません。
りそな銀行の住宅ローンに関する店頭表示金利は、変動金利が「2.475%」、固定20年が「4.300%」です。
りそな銀行は多種多様な住宅ローンに関するサービスを設けていて、また返済方法などによって金利が異なってきます。
そのため自分に最も応じたタイプを知り、金利の違いも把握しましょう。
「りそな銀行」の金利については、魅力はやはり「変動金利」です。都市銀行で変動金利をご検討であれば、「りそな銀行」での住宅ローンを選ぶメリットは十分にあるかと思います。
その反面、固定金利であれば、さほど大きなメリットはないため、固定金利であれば他の銀行も視野に入れられるのがよいと思います。
4,「りそな銀行」の住宅ローンの審査基準まとめ

次に、「りそな銀行の住宅ローンの審査基準」について詳しく解説します。
「りそな銀行」の住宅ローンを使って借り入れを行おうと思えば、審査に通過しなくてはなりませんが、ここでは、審査基準についてまとめておきます。
(1)店頭金利
年2.475%
※この数字はあくまでも店頭金利であり、優遇後にはよりお得になります。
(2)最大優遇金利
0.47%
※この金利は融資手数料型を選択し、なおかつ変動金利の場合の数字です。
(3)審査金利
3.3%
※大手都市銀行の中では低い金利だと言えそうです。
(4)返済比率
300万円~400万円未満:35%
400万円~:40%
※この返済比率は「三井住友銀行の住宅ローン」と同程度です。
(5)最低年収
前年の年収が100万円(税込)
※あくまでも対象者は100万円以上ですが、年収が重きを置くことは事実です。
(6)最低勤続年数
1年以上
※ただし給与所得者ではない場合は3年以上の実績が必要です。
(7)諸費用ローン借入
可能
(8)完済時の年齢
満80歳未満
(9)産休育休での借入
一部の企業や公務員の場合は可能
復帰証明必要が求められます。
(10)事務手数料
融資手数料が借入金額の2.16%
保証会社事務取り扱い手数料が3万2,400円(300万円を超える諸費用ローン時は54,000円)
(※金利などは2019年6月現在のもの)
また、以下では「住宅ローン」にあまり詳しくない方のためのお役立ち情報も掲載しておきますので、審査基準についてチェックしてみてください。
5,住宅ローンの返済額シミュレーション

続いて、「りそな銀行の住宅ローンの返済額シミュレーション」について確認しておきます。
「りそな銀行」の住宅ローンで融資をしてもらいマイホーム購入をするためには、事前に「住宅ローンシミュレーション」もしておきたいです。
あらかじめシミュレーションをしておくと予算を立てやすくなりますし、先の見通しに明るくなれます。
「りそな銀行」の住宅ローンサービスに関するサイトには、「住宅ローン シミュレーション (新規お借入れ)」、「住宅ローン シミュレーション (お借りかえ)」があります。
▶参考情報:公式サイトのシミュレーターはこちらをご覧ください。
(1)新規借り入れの返済額シミュレーション
以下の条件を元にした、返済額シミュレーションを一覧で算出してみました。
●返済額シミュレーションの条件
新規借り入れで、ボーナス月の増額無し、返済期間を30年、変動金利・融資手数料型(0.470%)とした場合、下記のような年間返済額のシミュレーション結果になります。
●返済額シミュレーションの結果
借入金額 | 年間返済額 |
3,500万円 | 1,251,072円(約10.4万/月) |
3,000万円 | 1,072,344円(約8.9万/月) |
2,500万円 | 893,616円(約7.4万/月) |
2,000万円 | 714,900(約5.9万/月) |
6,気になる保険!りそな銀行の住宅ローンの「団体信用生命保険(団信)」は?

次に、「りそな銀行の住宅ローンの団体信用生命保険(団信)」について詳しく見ていきます。
▶参考情報:団体信用生命の意味がわからならい方は、以下で詳しく解説していますので、事前にチェックしておきましょう。
「りそな銀行」の住宅ローンを利用しようと思うと、団体信用生命保険に入る必要性が出てきます。
「りそな銀行」の住宅ローンの場合には、大きく分けて3つの種類が存在しています。
「団信革命」、「3大疾病保障特約付」、「団体信用生命保険」に分類されます。
(1)団信革命
特におすすめのタイプで、これまでの累計契約額は1兆円以上を誇っています。
様々な保障範囲をカバーしており、終了不能の条件がなく保障してくれます。
主には、従来の「死亡」「三大疾病」の保障に加えて「病気・ケガによる16 の状態」や「要介護状態」まで保障がついてきます。
さらに細かな保障内容がありますので、詳しくは公式サイトをご覧ください。
▶参考情報:「団信革命」の詳細は以下公式サイトをご覧ください。
(2)3大疾病保障特約付
「団信革命」ほど充実はしていませんが、「死亡、高度障害、そしてがん、心筋梗塞、脳卒中」の保障に対応しています。
(3)団体信用生命保険
死亡・高度障害に関する保障のみです。
どのような保障内容を望んでいるのかを明確にしておけば、これら3種類の中で最もふさわしいものにありつけます。
ちなみに「りそな銀行」の住宅ローンを利用するために「団体信用生命保険」に入りますが、保険料はりそな側が負担します。
7,繰り上げ返済について

最後に、「りそな銀行の住宅ローンの繰上げ返済」について確認しておきます。
マイホーム購入や建築に当たり住宅ローンを「りそな銀行」から借りる場合、あらかじめ返済計画を立てます。
しかしお金に余裕が出てくると「繰り上げ返済」を希望する人たちも多いです。
「りそな銀行」の住宅ローンでも繰り上げ返済が可能であり、「りそなマイゲート・ネットバンキング」というサービスを経由していれば、繰り上げの際にかかる手数料が0円になります。
これは非常に心強いことですが、全額繰り上げ返済についてはインターネットで行うことができません。
全額繰り上げ返済に関する手数料は、変動金利の場合は10,800円、固定金利の場合は32,400円です。
一部繰り上げ返済は最低1万円~可能で、利用回数も無制限となっています。
(繰り上げ返済額によってはひと月あたりの利用回数が1回に制限されることもあり)
繰り上げ返済の意味や仕組みがわからない方は、参考にご覧ください。
8,まとめ
住宅ローンは様々な金融機関で提供されていますが、「りそな銀行」のローンは数多くの人たちに活用されています。
他の大手都市銀行と比較すると金利も低く設定されており、金利を気にする場合には検討したい銀行になります。
審査基準は比較的厳しいとい言われていますが、個人信用情報に問題がなく、その他のパーソナル情報に問題がなければ難しくはありません。
他の金融機関と同様に事前審査と本審査で成り立ち、融資されるためには団体信用生命保険への加入が義務づけられています。
審査に関する情報やその他の内容を今回説明しましたので、利用する住宅ローンを選ぶ際に参考にしてください。
9,【関連情報】本記事内でご紹介した以外の住宅ローンの情報一覧
この記事では「りそな銀行」の住宅ローンについてご紹介いたしました。
また、「りそな銀行」を解説する上で、他の銀行の住宅ローン記事もご紹介しました。
ここでは、この記事でご紹介していない、その他の銀行の住宅ローンとも比較しやすいように関連情報として一覧でまとめておきますので、一度確認してみてください。
(1)信託銀行
・「三井住友信託銀行の住宅ローン」金利、審査、団信、口コミなど徹底解説!
・「三菱UFJ信託銀行の住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
(2)ネット銀行
・「イオン銀行の住宅ローン」金利、審査、主な特徴などわかりやすく解説!
・「新生銀行の住宅ローン」金利、審査、評判や安心パックについて徹底解説!
・「楽天銀行の【金利選択型】住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
・「ジャパンネット銀行の住宅ローン」金利、審査、手数料、団信など徹底解説!
(3)地方銀行
・「関西みらい銀行の住宅ローン」金利、審査、団信、評判を徹底解説!
・「東京スター銀行の住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
(4)フラット35
・「ARUHI(アルヒ)フラット35の住宅ローン」審査・金利や評判などわかりやすく徹底解説!
・「楽天銀行のフラット35(35S)」金利、審査、団信など住宅ローンを徹底解説!
・「住信SBIネット銀行のフラット35」(保証型と買取型)」金利、審査など住宅ローンを徹底解説!
※「フラット35」が何かわからない方は、以下をご覧下さい。
記事更新日:2020年01月20日
記事作成者:希野 通貴