住宅ローンを検討していると、一度は目にすることはある「三井住友信託銀行」。
なんとなく銀行のひとつなんだと思いながらご覧になっている方が多いと思いますが、「信託銀行ってなんなんでしょうか?」
まずは、以下をご覧ください。
▶参考情報:「信託銀行って?」その意味については、一般社団法人 信託協会の公式サイトを参考にご覧ください。
信託銀行とは、「銀行業務」のほかに「信託業務」と「併営業務」を行っている銀行のこと。
普通の銀行では、預金や貸付などの銀行業務を行っているのに対し、信託銀行では、銀行業務に加えて信託業務と併営業務を行っています。
ということで、特に住宅ローンを検討するにあたり、普通の銀行か信託銀行かで問題があるわけではございませんので、このまま「三井住友信託銀行」の住宅ローンについての解説に進みたいと思います。
「三井住友信託銀行」の住宅ローンは、住宅ローンを利用したいと考えている人が注目しているサービスです。
「リレープランフレックス」にはこの金融機関ならではの特徴もあり、安心して融資を受けられ、返済できます。
しかし、申し込み前に知っておかなくてはいけないこともたくさんあるので、審査や金利、毎月の目安返済額などをここで紹介します。
それでは、「三井住友信託銀行の住宅ローン」の金利や審査内容、口コミなどをわかりやすく徹底解説していきます。
●融資手数料型、保証料型のいずれかを選択可能
●希望する保障規模に応じた団体信用生命保険を選べる
●審査は厳しめだが、最低年収は高くない
●事前審査はネットでも可能(本審査は書面のみ)
▶関連情報:三井住友信託銀行の住宅ローンについては、以下の公式サイトも参考にご覧ください。
▶参考情報:信託銀行「三井住友信託銀行の住宅ローン」と大手都市銀行と住宅ローンを比較する際は、以下の記事が参考になります。
・「三菱UFJ銀行の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
・「三井住友銀行(SMBC)の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
それでは以下で詳しく見ていきましょう。
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この記事の目次
- 1,【こんな方向け!】「三井住友信託銀行」の住宅ローンはこんな方におすすめ
- 2,「三井住友信託銀行」の住宅ローン「リレープランフレックス」の主な特徴
- 3,「三井住友信託銀行」の住宅ローンの審査について
- 4,金利プランについて
- 5,「三井住友信託銀行」の住宅ローンの審査基準まとめ
- 6,毎月返済額&諸費用シミュレーション
- 7,気になる保険!「三井住友信託銀行」の住宅ローンの団体信用生命保険(団信)について
- 8,繰り上げ返済について
- 9,「三井住友信託銀行」の住宅ローンのメリットとデメリット
- 10,【補足】三井住友信託銀行の住宅ローンはこんな方に向いてません!
- 11,まとめ
- 12,【関連情報】本記事内でご紹介した以外の住宅ローンの情報一覧
1,【こんな方向け!】「三井住友信託銀行」の住宅ローンはこんな方におすすめ

はじめに、「三井住友信託銀行の住宅ローンはどんな人におすすめなのか?」について確認しておきます。
「三井住友信託銀行」の住宅ローンは、大企業の従業員や公務員、低金利を求めている人におすすめです。
ある程度の預貯金がある場合に利用しやすく、20%ほどの自己資金を捻出できる人に向いています。
誰もが知る大手の金融機関ということもあり安心感は持てるので、住宅ローンの利用に抵抗がある人にも安心です。
しっかりとしたサポート体制を求めている人に利用していただきたいです。
この傾向は、大手都市銀行の住宅ローンと同じ傾向ですね。以下、大手都市銀行の解説記事も参考にご覧ください。
・「三菱UFJ銀行の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
2,「三井住友信託銀行」の住宅ローン「リレープランフレックス」の主な特徴

次に、「三井住友信託銀行住宅ローンのリレープランフレックス」について特徴を解説していきます。
「三井住友信託銀行」の住宅ローンとして提供されているのが「リレープランフレックス」です。
この住宅ローンサービスの主な特徴を紹介していきます。
(1)主な特徴
- 大手ならではの安心感
- 女性に優しいサービスが充実
(2)審査に関する特徴
- 審査は厳しめ
- ネット仮審査申込サービスが用意されている
(3)金利に関する特徴
- 融資手数料型と保証料型から選択できる
- 条件付きで金利優遇
(4)保証料に関する特徴
- 一部プランは住宅ローン保証料が必要
- 金利に0.20%上乗せ
(5)その他の特徴
- 「子育てサポートサービス(ベビさぽ)」が充実
- フルローン可能
3,「三井住友信託銀行」の住宅ローンの審査について

続いて、「三井住友信託銀行の住宅ローンの審査」について詳しく解説していきます。
(1)審査は厳しいのか?
「三井住友信託銀行」の住宅ローンは一般的な金融機関のサービスに比べると、審査が厳しいです。
ですが、金利幅が大きいのでそれほど大きな問題さえなければ審査通過も夢ではありません。
個人信用情報や最低年収などの基本ラインをクリアし、物件などにも問題がなければ十分可能ではあるでしょう。
最低年収は200万円と言われているため、申し込み自体のハードルはそれほど高くありません。
(2)事前審査(仮審査)の解説
事前審査は店舗の他にもインターネット上でも気軽に申し込むことができ、ネットであれば24時間可能です。
用意されている項目の中から選択したり、入力するだけなので間違える心配もありません。
申し込み自体はネットから可能ですが、事前審査の結果は店舗の担当者からの電話か手紙にて伝達されます。
あくまでも本審査に向けての第一段階という状況ではありますが、各種条件に問題があれば落ちる可能性も十分あります。
(3)本審査の解説
事前審査を通過すると連絡があり、その後は正式に本審査申し込みを行います。
公式サイトに、場合によっては勤務先に電話をかける旨が記されています。
事前審査の際のチェック以上に厳格に行われ、結果報告まで、事前審査より長い期間がかかります。
(4)審査に必要な書類
「三井住友信託銀行」の住宅ローンの申し込みに当たっては、各種書類が必要になります。
まずはじめに事前審査の際に各種書類が求められます。
●本人確認書類
- 運転免許証
- パスポート
- 健康保険被保険者証
のいずれか
●収入確認書類
- 直近の源泉徴収票や公的所得証明書類
- 確定申告書および付表
など
●物件関連資料
- チラシ
- 間取り図
- 見積書
など
公式サイトには、購入する住宅の種類や、所得タイプを選択するだけで、必要な書類が表示されるシステムが導入されています。
また、以下の記事では住宅ローンの必要書類についてわかりやすく解説していますのであわせて確認しておきましょう。
(5)審査期間
- 事前審査:およそ2週間
- 本審査:2週間~1ヶ月弱
住宅ローンの審査については銀行により審査基準は異なりますが、ただし基本的におさえておくべき必要なポイントなどは共通している点も多いです。
そのあたりは以下の記事で解説していますので、あわせて確認しておきましょう。
また、「どんな方が住宅ローンの審査に落ちるのか?」についても知っておくとプラスになりますのであわせて確認しておきましょう。
4,金利プランについて

次に、「三井住友信託銀行の住宅ローンの金利プラン」について詳しく解説します。
「三井住友信託銀行」の住宅ローンの金利プランは複数用意されています。
「変動プラン」「固定プラン」「上限プラン」の3種類です。
変動プランは毎年2回利率の見直しを行っていて、固定プランは2年~30年、7種類の中から年数を選べます。
そして上限プランは金利変動はあるものの特約期間の間は初めに設定しておく上限金利を超えません。
三者三様のメリットがあり、特徴を備えています。
メリットだけではなくてデメリットにも目を向けることがとても大切です。
ちなみに変動プランなど上限プランは5年ごとの見直しであり、固定プランは特約期間が終わった際に見直します。
これら3種類の金利プランを賢く利用できれば、それぞれの家族にとって最適なプラン選択ができるでしょう。
(1)金利情報(2019年9月現在)
1,変動プラン
・融資手数料型:0.475%
・保証料型:0.525%
2,固定プラン
・融資手数料型:20年 1.00%、30年 1.05%
・保証料型:20年 1.05%、30年 1.10%
・「融資手数料型」とは?
住宅ローンの借入時に、「融資手数料」が必要です。※借入金額2.16%
・「保証料型」とは?
住宅ローン借入時に「保証取扱手数料」と「保証料」が必要です。
※保証取扱手数料 32,400円
また、公式サイトの金利情報ページも以下でご紹介しておきますので参考にご覧ください。
5,「三井住友信託銀行」の住宅ローンの審査基準まとめ

続いて、「三井住友信託銀行の住宅ローンの審査基準」を詳しくまとめてみます。
申し込みに当たって検討すべきことはたくさんあるので、その際に参考にしてみてください。
(1)店頭金利
- 2.475%
(2)最大優遇金利
- 0.475%
(3)審査金利
- 3.25%
(4)返済比率
- 200万円~399万9,999円:25%未満
- 400万円~:35%未満
(5)最低年収
- 200万円
(6)最低勤続年数
- 基本的に3年
(7)諸費用ローン借入
- 可能
(8)完済時の年齢
- 満81歳未満
(9)産休育休での借入
- 一部企業・公務員の場合は可能
(10)事務手数料
- 32,400円
(11)収入合算やペアローン
- 収入合算:可能
- ペアローン:可能
(※金利などは2019年9月現在のもの)
6,毎月返済額&諸費用シミュレーション

次に、「三井住友信託銀行の住宅ローンを利用した場合の毎月返済額や諸費用」をシミュレーションしてみます。
これから住宅ローンを使って住宅建築や購入を考えている人は必見です。
【参考】借入金額ごとの毎月返済額&諸費用シミュレーション
●シミュレーションの条件
ここでは以下の条件で借入金額ごとの毎月の返済額と諸費用を試算します。
・借入期間35年
・ボーナス返済なし
・融資手数料型(保証料不要)
・元利均等・変動プラン 年0.475%
・疾病保障特約なし
借入金額 | 毎月返済額 | 借入諸費用(総額) |
2,000万円 | 51,696円 | 532,200円 |
2,500万円 | 64,620円 | 660,200円 |
3,000万円 | 77,544円 | 788,200円 |
3,500万円 | 90,468円 | 916,200円 |
4,000万円 | 103,392円 | 1,044,200円 |
7,気になる保険!「三井住友信託銀行」の住宅ローンの団体信用生命保険(団信)について

続いて、「三井住友信託銀行の住宅ローンの団体信用生命保険(団信)」について確認しておきます。
「三井住友信託銀行」の住宅ローンを利用するためには団体信用生命保険に加入する必要があります。
複数の疾病保障特約が用意され、自分に応じたものを選択可能です。
「100%給付型・50%給付型」に分かれており、求める保障の大きさによって選び分けられます。
(1)全入院保障付八大疾病保障(充実プラン)
100%給付型の「全入院保障付八大疾病保障(充実プラン)」は+0.3%の金利、50%給付型の場合は+0.15%です。
(2)八大疾病保障(ライトプラン)
100%給付型の「八大疾病保障(ライトプラン)」は+0.2%、50%給付型の場合はプラス0.15%となります。
例えば最も充実している100%給付型の「全入院保障付八大疾病保障(充実プラン)」の場合、がんと診断され急性心筋梗塞や脳卒中で所定の状態が60日以上続いた場合、住宅ローンの残高が0円になります。
その他にも一定の条件を満たすと残高が0円になるだけでなく、状況によって入院一時金や返済分相当額の補償制度など魅力いっぱいです。
※疾病・疾患によってより詳細な条件が設けられているので上記が当てはまらないケースもあり得る
ちなみに50%給付型であれば、どのような状況になっても住宅ローン残高がゼロになることはなく、最大でも半額です。
自らの資産やライフスタイルなどを見極めた上で適切な団体信用生命保険選びを行いましょう。
8,繰り上げ返済について

次に、「三井住友信託銀行の住宅ローンの繰上返済」について解説しておきます。
「三井住友信託銀行」の住宅ローンは、一括の繰上げ返済も一部繰上返済も両方可能です。
ですがインターネットバンキングで対応可能なのは一部繰り上げ返済のみで、全額繰り上げ返済の場合は書面での申し込みが必要です。
インターネットバンキング経由の繰り上げ返済手数料は「0円」。
書面による繰り上げ返済は、固定プラン・条件プランの特約が終了した時点の一部繰り上げ返済以外は有料です。
一部繰り上げ返済は変動プランが「5,400円」の手数料、それ以外が「21,600円」。 全額の場合は、変動プランが「3,240円」、それ以外が「32,400円」です。
繰り上げ返済の意味や仕組みがわからない方は、参考にご覧ください。
9,「三井住友信託銀行」の住宅ローンのメリットとデメリット

続いて、「三井住友信託銀行の住宅ローンのメリットとデメリット」について確認しておきましょう。
メリットだけではなく、デメリットについてもしっかりと把握をして、的確な判断をしてください。
(1)メリット
- 大規模銀行ならではの安定と信頼が得られる
- 女性に嬉しい金利優遇サービスや保険の付帯もある
- 「手数料型」と「保証料型」がある
(2)デメリット
- 小規模企業の従業員や個人事業主に最適ではない
- 審査結果によっては想像以上の高金利になる可能性も
- 審査結果が出るまでに最低でも1ヶ月はかかる
10,【補足】三井住友信託銀行の住宅ローンはこんな方に向いてません!
最後に、「三井住友信託銀行の住宅ローンに向いていない人」についてまとめておきます。
「三井住友信託銀行」の住宅ローンは、大企業の正社員や公務員に向いているといわれています。
ということは、その逆の個人事業主にはあまり向いていないということでしょう。
また、契約社員をはじめとした非正規社員は審査の通過が難しいと言われています。
そして「団体信用生命保険」への加入が義務づけられているので、健康状態に不安がある人や団体信用生命保険に加入したくない人には向きません。
向いている人にとってはとてもおすすめの住宅ローンですが、そうでなければ魅力は半減してしまいます。
11,まとめ
「三井住友信託銀行」の住宅ローンは安心できるサービス体制を敷いており、しっかりとしたサポートも魅力です。
ここでは、審査や金利について、そして利用するに当たって把握しておくべき各種情報を掲載しています。
メリットとデメリットを知り、トータル的なサービス内容を把握できれば、自分たち家族にとって「三井住友信託銀行」の住宅ローンがベストなのかどうかを判断できます。
審査基準は少々厳しめですが、基準を満たしていれば問題はありません。
12,【関連情報】本記事内でご紹介した以外の住宅ローンの情報一覧
この記事では「三井住友信託銀行」の住宅ローンについてご紹介いたしました。
また、「三井住友信託銀行」を解説する上で、他の銀行の住宅ローン記事もご紹介しました。
ここでは、この記事でご紹介していない、その他の銀行の住宅ローンとも比較しやすいように関連情報として一覧でまとめておきますので、一度確認してみてください。
(1)信託銀行
・「三菱UFJ信託銀行の住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
(2)ネット銀行
・「イオン銀行の住宅ローン」金利、審査、主な特徴などわかりやすく解説!
・「新生銀行の住宅ローン」金利、審査、評判や安心パックについて徹底解説!
・「楽天銀行の【金利選択型】住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
・「ジャパンネット銀行の住宅ローン」金利、審査、手数料、団信など徹底解説!
(3)地方銀行
・「関西みらい銀行の住宅ローン」金利、審査、団信、評判を徹底解説!
・「東京スター銀行の住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
(4)フラット35
・「ARUHI(アルヒ)フラット35の住宅ローン」審査・金利や評判などわかりやすく徹底解説!
・「楽天銀行のフラット35(35S)」金利、審査、団信など住宅ローンを徹底解説!
※「フラット35」が何かわからない方は、以下をご覧下さい。
記事作成日:2020年01月20日
記事作成者:希野 通貴