住宅ローンを検討されていると、従来の都市銀行や地方銀行などに加え、最近ではネット銀行も人気になり、「たくさんの金融機関の候補の中から選択することが、どれが正しい選択がわからない」という方が増えています。
そんな中で今回ご紹介するのは、地方銀行の住宅ローンの中で人気の高い「東京スター銀行」です。
「東京スター銀行」の住宅ローンには、「スター住宅ローン」と「スターワン住宅ローン」があります。
似ている部分も多いのですが、例えば「スターワン住宅ローン」は、預金連動するなど異なる面も多々見られます。
この記事では、金利や審査、その他様々なポイントをご紹介しているので、「東京スター銀行」が気になっている方は、是非とも参考になさってください。
それでは、「東京スター銀行の住宅ローン」の金利や審査内容、団信など詳細情報を徹底解説していきます。
●「スター住宅ローン」は借入金利0.45%~と低金利、「スターワン住宅ローン」は預金連動タイプ
●団体信用生命保険に加入する必要がないが、複数の保険プランを用意
●保証料・繰り上げ返済手数料が無料なのでお得
●事前審査の必要がなく、本審査のみ(2週間程度で結果が出る)
▶関連情報:「東京スター銀行」の住宅ローンについては、以下の公式サイトも参考にご覧ください。
・https://www.tokyostarbank.co.jp/products/loan/homeloan_starone/
▶参考情報:地方銀行「東京スター銀行」と大手都市銀行と住宅ローンを比較する際は、以下の記事が参考になります。
・「三菱UFJ銀行の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
・「三井住友銀行(SMBC)の住宅ローン」について詳しい解説記事はこちら
それでは以下で詳しく見ていきましょう。
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この記事の目次
- 1,【こんな方向け!】「東京スター銀行」の住宅ローンはこんな方におすすめ
- 2,「スター住宅ローン」・「スターワン住宅ローン」それぞれの主な特徴
- 3,「東京スター銀行」の住宅ローンの審査について
- 4,金利プランについて
- 5,「東京スター銀行」の住宅ローンの審査基準まとめ
- 6,住宅ローンの毎月返済額&諸費用シミュレーション
- 7,気になる保険!「東京スター銀行」の団体信用生命保険(団信)について
- 8,繰り上げ返済について
- 9,「東京スター銀行」の住宅ローンのメリットとデメリット
- 10,【補足】東京スター銀行の住宅ローンはこんな方に向いてません!
- 11,まとめ
- 12,【関連情報】本記事内でご紹介した以外の住宅ローンの情報一覧
1,【こんな方向け!】「東京スター銀行」の住宅ローンはこんな方におすすめ

はじめに、「東京スター銀行の住宅ローンはどんな人におすすめなのか?」について確認しておきます。
「東京スター銀行」の住宅ローンは、預金連動型の場合、現時点で十分な貯金がある方に向いています。
預金の金額に比例する形で金利が変化してくるので、「東京スター銀行」への預金が多いとかなり恩恵が受けられます。
また「団体信用生命保険」に加入したくない方、健康上に問題があり加入したくてもできない方にもおすすめです。
うまく活用することによって、金利面で大きなメリットを享受でき、さらに住宅ローンを利用する際にネックとなることもある「団体信用生命保険」の問題も自由に選ぶことができます。
もちろん各種保険を付帯させられるので安心ですから、他とは一線を画した魅力的な住宅ローン商品を望む方にも向いています。
2,「スター住宅ローン」・「スターワン住宅ローン」それぞれの主な特徴

次に、「スター住宅ローン」と「スターワン住宅ローン」のそれぞれの特徴について詳しく解説します。
東京スター銀行には、「スター住宅ローン」「スターワン住宅ローン」の住宅ローン商品が用意されています。
今回はそれぞれの主な特徴についてみていきます。
(1)スター住宅ローン
1,主な特徴
- 団体信用生命保険の加入義務なし(保険付きプランあり)
- 将来価値診断を受けられる
2,審査に関する特徴
- 店舗での相談で審査通過しやすいか判断しやすい
- 審査自体は約2週間
3,金利に関する特徴
- 借入金利0.45%~
- 基準金利2.35%~
4,保証料に関する特徴
- 保証料0円
5,その他の特徴
- 各種繰り上げ返済手数料0円
- ATM手数料・振込手数料優遇あり
(2)スターワン住宅ローン
1,主な特徴
- 預金連動タイプ
- 付帯できる保険を用意
2,審査に関する特徴
- 収入書類などの持参で審査通貨の可能性を測定しやすい
- 審査基準は普通~厳しめ(預金があれば有利)
3,金利に関する特徴
- 借入0.750%~
- 基準金利2.350%~
- 預金連動しない金利も選択可能
4,保証料に関する特徴
- 保証料0円
5,その他の特徴
- 基本的に保証会社・第三者による保証は不必要
- 各種繰り上げ返済手数料0円
以上のように「スター住宅ローン」と「スターワン住宅ローン」の特徴をまとめてみました。
保証料や繰り上げ返済手数料が無料な点などは同様ですが、それぞれ異なるポイントもあるので把握した上で申し込みをしたいです。
3,「東京スター銀行」の住宅ローンの審査について

続いて、「東京スター銀行の住宅ローンの審査」について確認しておきます。
「東京スター銀行」の住宅ローンの審査の難易度や流れ、用意すべき書類などについてみていきましょう。
(1)審査は厳しいのか?
東京スター銀行の住宅ローンの審査難易度は、「普通~厳しめ」といわれることが多いです。
ただこれはあくまでも一般例であり、「東京スター銀行」の預金額が多ければ当然審査通過しやすくなります。
具体的な審査内容は公開されていませんが、パーソナル情報や使用情報などを中心に確認され、また建築や購入を検討している物件の価値も審査の際に確認されます。
審査に通過しそうかどうかの目安は、初回の相談の際にもある程度判明するといわれています。
ですから興味のある方はとりあえず出向いて相談してみるのもおすすめです。
(2)事前審査(仮審査)の解説
事前審査はなし。
「仮申し込み(なんでもローン相談)」はあるが、あくまでもお客様主体の相談サービスです。
(3)本審査の解説
仮申し込みを行い正式に申し込む場合には、メールや郵送でも申し込みが可能です。
もちろん店舗における申し込みにも対応しています。
本審査の申し込みの際には各種必要書類の準備することとなり、アップロードもしくは持ち込みが必須です。
詳細な審査項目は公開されていません。
(4)審査に必要な書類
審査において必要となる代表的な書類は下記の通りです。
物件関連書類
- 売買契約書
- 重要事項説明書
- 間取りなどがわかる資料
- 建築確認済証
など
収入証明書類
- 源泉徴収票
- 確定申告書
など
本人確認書類
- 本人確認書類(運転免許証もしくはパスポート)
契約時必要書類
- 印鑑登録証明書
- 住民票(世帯全員分)
ちなみに連帯保証人・連帯債務者は、個人情報の取り扱いについての同意書・印鑑登録証明書・住民票(世帯全員分)が必要です。
以上が代表的な必要書類ですが、それぞれの属性によって必要のないものや逆に上記の他に必要となってくるものなどもあります。
必ず担当者に確認してください。
(5)審査期間
- 本格的な申し込みから結果が出るまでおよそ2週間程度
(6)保証料
- 0円
住宅ローンの審査は他の銀行も共通項目が多いのが特徴です。審査基準の基本事項を知っておいて損はないでしょう。
そのあたりは以下の記事で詳しく解説していますので、一度目を通してみてください。
また、住宅ローンの審査に落ちる人の特徴なども知っておくとプラスになりますのであわせて確認しておきましょう。
4,金利プランについて

次に、「東京スター銀行の住宅ローンの金利プラン」について詳しく解説します。
「東京スター銀行」の住宅ローンの金利についてみていきましょう。
「スター住宅ローン」と「スターワン住宅ローン」それぞれ金利が違う点にも注目してください。
※2020年1月現在
(1)スター住宅ローン
金利タイプ | 基準金利 | 借入金利 |
変動金利型(6ヵ月) | 2.35% | 0.45%~1.25% |
固定金利型(3年) | 2.75% | 0.85~1.65% |
固定金利型(5年) | 2.80% | 0.90%~1.70% |
固定金利型(10年) | 2.85% | 0.95%~1.75% |
(2)スターワン住宅ローン
1,基本金利
金利タイプ | 基準金利 | 借入金利 |
変動金利型(6ヵ月) | 2.35% | 0.750%~1.250% |
固定金利型(3年) | 2.75% | 0.750%~1.250% |
固定金利型(5年) | 2.80% | 0.800%~1.300% |
固定金利型(10年) | 2.85% | 0.850%~1.350% |
預金連動しない金利として特約金利も存在します。
2,基本金利 + 特約金利
金利タイプ | 特約金利1 | 特約金利2、4 | 特約金利3 |
変動金利型(6ヵ月) | 1.254%~1.754% | 1.452%~1.952% | 1.050%~1.550% |
固定金利型(3年) | 1.254%~1.754% | 1.452%~1.952% | 1.050%~1.550% |
固定金利型(5年) | 1.304%~1.804% | 1.502%~2.002% | 1.100%~1.600% |
固定金利型(10年) | 1.354%~1.854% | 1.552%~2.052% | 1.150%~1.650% |
「東京スター銀行」の金利については、現在上記の通りです。
ただ、金利については、基礎知識を理解した上で、本当に自分たちの条件下でベストな金融機関を選択することができます。
そのため、予め以下の金利に関する基本記事は必ずチェックしておきましょう。
・「住宅ローンの金利」プラン・推移・動向などわかりやすく解説【初心者向け】
あわせて、本年度の金利ランキングについてもご紹介しておきますので参考にご覧ください。
5,「東京スター銀行」の住宅ローンの審査基準まとめ

続いて、「東京スター銀行の住宅ローンの審査基準」を詳しくまとめてみます。
(1)店頭金利
- 2.35%~
(2)最大優遇金利
- スター住宅ローン:0.45%
- スターワン住宅ローン:0.75%
(3)審査金利
- 不明
(4)返済比率
- 不明
(5)最低年収
- 世帯年収600万円~
- 単身世帯年収400万円~
(6)最低勤続年数
- 1年以上(雇用形態によって例外あり)
(7)諸費用ローン借入
- 可能
(8)完済時の年齢
- 75歳の誕生日まで
(9)産休育休での借入
- 不可
(10)事務手数料
- 融資金額×2.16%
(11)収入合算
- 不可
「収入合算」について、その仕組みを正しく理解していない方は、予め以下の記事をご覧下さい。
(※金利などは2020年1月現在のもの)
6,住宅ローンの毎月返済額&諸費用シミュレーション

次に、「東京スター銀行の住宅ローン」の毎月の返済額と諸費用をシミュレーションしてみます。
今回は、毎月返済額(元金と金利)を計算しているので、契約された際の毎月の返済額の参考になるでしょう。
(1)住宅ローンシミュレーションの条件
・新規借入
・金利 0.85%
・借入期間35年
・頭金なし
・ボーナス支払なし
1,購入希望物件価格2500万円
- 毎月返済額:5.95万円
- 毎月金利額:0.93万円
- 合計支払額:6.88万円
2,購入希望物件価格3000万円
- 毎月返済額:7.14万円
- 毎月金利額:1.12万円
- 合計支払額:8.26万円
3,購入希望物件価格3500万円
- 毎月返済額:8.33万円
- 毎月金利額:1.3万円
- 合計支払額:9.64万円
4,購入希望物件価格4000万円
- 毎月返済額:9.52万円
- 毎月金利額:1.49万円
- 合計支払額:11.01万円
住宅ローンシミュレーションを実施する際には、返済方法の選択によってもシミュレーション数値が異なってきます。
以下、基本となる2通りの返済方法の意味を理解した上で、シミュレーションを実施しましょう。
7,気になる保険!「東京スター銀行」の団体信用生命保険(団信)について

続いて、「東京スター銀行の住宅ローンの団体信用生命保険(団信)」について確認しておきます。
「東京スター銀行」で住宅ローンに申し込む際には、必ずしも「団体信用生命保険」に加入しなければならない、ということはありません。
しかし人生何があるか分かりませんので、とりあえず加入するというケースが見られます。
「東京スター銀行」の住宅ローンの団体信用生命保険には、一般的なタイプ、そして「ガン保障特約」、「ワイド団信」があります。
一般的な「団体信用生命保険」の場合は、保険料がローン金利に含まれています。
ガン保障特約の場合には、0.3%の上乗せで、もしガンと診断された場合にはローンの残高が0円になります。
ワイド団信も0.3%の上乗せで、従来の団体信用生命保険よりも加入しやすい点が特徴です。
8,繰り上げ返済について

次に、「東京スター銀行の住宅ローンの繰り上げ返済」について解説します。
「東京スター銀行」の住宅ローンサービスも、返済途中での繰り上げ返済が可能です。
一部繰り上げ返済だけでなく、全額の繰り上げ返済にも対応し、インターネット上から手続き可能です。
もちろん手数料も無料なので、返済されている人たちの経済状況に沿った形で最適な返済ができます。
繰り上げ返済の意味や仕組みがわからない方は、参考にご覧ください。
9,「東京スター銀行」の住宅ローンのメリットとデメリット

続いて、「東京スター銀行の住宅ローンのメリットとデメリット」についても見ておきましょう。
(1)メリット
- ローン商品次第では低金利で借りられる
- 事前審査が必要ない
- 保証料・繰り上げ手数料が0円
- 団体信用生命保険に加入する必要がない
(2)デメリット
- 最低年収が高い
- 通常の団体信用生命保険以外に加入すると金利上乗せされる
※スターワン住宅ローンのメリット:預金連動タイプ
※スターワン住宅ローンのデメリット:メンテナンスパックへの加入が義務付けられる
以上のようなメリットとデメリットがあります。
他ではあまり見られない預金連動タイプの「スターワン住宅ローン」の詳細についても確認しておきたいです。
10,【補足】東京スター銀行の住宅ローンはこんな方に向いてません!
最後に、「東京スター銀行の住宅ローンに向いていない人」について確認しておきましょう。
東京スター銀行の住宅ローンに向いていない方は、次のような方々です。
- あまり貯金がない
- 近くに店舗がない
- 年収が少ない
以上のような場合には申し込むことができなかったり、自らに有利な形で住宅ローンを組むことが難しくなります。
申し込みを行うそれぞれの人たちによって最適な住宅ローン商品は異なるので、自分たちに適したサービスを選ぶようにしてください。
11,まとめ
「東京スター銀行」の住宅ローン商品はひとつだけではなく、「スター住宅ローン」と「スターワン住宅ローン」があります。
そもそも金利や審査難易度などが異なるものの、共通の特徴を有している部分もあります。
「東京スター銀行」を利用する場合には、どちらのプランを用意すべきなのかも検討しましょう。
審査は簡単ではありませんが、一般的には普通~難しめ程度です。
年収の基準が比較的高く設けられていて、世帯年収600万円~必要です(単身世帯年収400万円~)。
産休育休での借入・収入合算が不可能な点は残念ですが、たくさん預金がある際などには恩恵を受けられるでしょう。
12,【関連情報】本記事内でご紹介した以外の住宅ローンの情報一覧
この記事では「東京スター銀行」の住宅ローンについてご紹介いたしました。
また、「東京スター銀行」を解説する上で、他の銀行の住宅ローン記事もご紹介しました。
ここでは、この記事でご紹介していない、その他の銀行の住宅ローンとも比較しやすいように関連情報として一覧でまとめておきますので、一度確認してみてください。
(1)信託銀行
・「三井住友信託銀行の住宅ローン」金利、審査、団信、口コミなど徹底解説!シミュレーション付き
・「三菱UFJ信託銀行の住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!シミュレーション付き
(2)ネット銀行
・「イオン銀行の住宅ローン」金利、審査、主な特徴などわかりやすく解説!
・「新生銀行の住宅ローン」金利、審査、評判や安心パックについて徹底解説!
・「楽天銀行の【金利選択型】住宅ローン」金利、審査、団信など徹底解説!
・「ジャパンネット銀行の住宅ローン」金利、審査、手数料、団信など徹底解説!
(3)地方銀行
・「関西みらい銀行の住宅ローン」金利、審査、団信、評判を徹底解説!
(4)フラット35
・「ARUHI(アルヒ)フラット35の住宅ローン」審査・金利や評判などわかりやすく徹底解説!
・「楽天銀行のフラット35(35S)」金利、審査、団信など住宅ローンを徹底解説!
・「住信SBIネット銀行のフラット35」(保証型と買取型)」金利、審査など住宅ローンを徹底解説!
※「フラット35」が何かわからない方は、以下をご覧下さい。
記事作成日:2020年01月20日
記事作成者:希野 通貴